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失われつつある爆竹の文化

失われつつある爆竹の文化

 

中国での爆竹で新年(旧正月)を祝う祭事はだびたびニュースなどで見る事が出来たが近年、中国各地で条例により禁止され、失われつつあるのはご存知だろうか?

 

爆竹の文化

 

爆竹で邪気払いをする風習は、漢代に始まったとされ、当時は焚き火に竹を投げ入れ破裂させ邪気払いをしていたと言われている。

 

近年ではアルミ爆や音薬Aなどの火薬を使用した花火を用いるのが通例となっており、各家で新年の祝いとして行われていた。

 

禁止されていく爆竹文化

 

しかし、この爆竹文化は近年中国各地で条例に禁止されてきました。

火災リスク、騒音被害、大気汚染を助長する観点から、制限を求める声が多くなり、現在春節期間中は中国国内約500の都市と地域で条例により禁止となりました。海側の近代都市部においては、地域のセレモニーを除き、爆竹及び花火の使用はほぼ全面禁止となってしまいました。

 

寂しいところもあるのですが、今後さらに規制が厳しくなっていくものと予想されるため、ご覧になりたい方はコロナウイルスが鎮静化されたのち現地に行って見納めされてはいかがでしょうか。

(とはいえ、中国までわざわざいくのもかなり大変なので横浜中華街でも行って見ればいいのですが)

 

日本国内での爆竹文化

 

日本国内での爆竹文化を調査したところ、かなり近いものを発見しました。

 

○愛知県豊橋市 爆竹祭り

 

 愛知県豊橋市をはじめとする東三河地方で、毎年10月に神社境内で地域住民や子供達が爆竹に火をつけて邪気払いをする風習があり、諸説ありますが中国文化の流入と言われています。

 

岐阜県岐阜市 手力の火祭

 

 岐阜県岐阜市手力雄神社において毎年4月に神社境内で巨大爆竹を使い邪気払いする風習が残っています。

 

しかし、中国のように個人や家庭でで爆竹を使ってお祝いをする文化はおそらく現在ないようです。ただ個人でやった例が新聞に載っていたので紹介いたします。

 

○福岡県宗像市 爆竹駐在所投げ

 

警察の駐在所に爆竹や生卵を投げつけたとして、福岡県警直方署は28日、同県宗像市の高校生(17)ら16、17歳の少年4人を福岡家裁飯塚支部に送致した。4人は小中学校時代の友人で「警察に投げたら面白いと思った」などと話し、いずれも容疑を認めている。

2020年229毎日新聞記事より抜粋

 

面白さの感覚は他人がとやかく言えることでもありません。

 

「誰も傷つけないお笑い」がぬるいと感じる層・面白いと感じる層もいれば、

「駐在所へ爆竹投げ込み」が迷惑だと感じる層・面白いと感じる層もいると言うことです。

 

爆竹は、

「自分が面白いと感じることと他人への迷惑とのバランスを考えなければならない」

という教訓を我々に投げかけてくれる素晴らしい玩具です。